外部環境と交通事故

 運転を続けると、車には様々な物理的影響が及びます。こうした影響が重なると大きな事故にも繋がるため、基本的な作用を学んでおく必要があります。例えば慣性、摩擦、遠心力等が挙げられますが、いずれも運転速度と関係する力です。慣性は、ブレーキをかけてもなお動き続けようとする現象を指します。クラッチを切っても自動車は動き続けます。この力は相当強く、速度の二乗に比例して大きくなります。速度が2倍になれば4倍になるのが慣性なので、慣性の力を削ぐためには、速度を落とす他ありません。

 摩擦は、路面とタイヤとの間に生まれる抵抗力を言います。摩擦が大きいほど自動車は滑りにくいため、事故も起きにくいと考えられます。路面に雨水が貯まったり、タイヤが摩耗したりすると、摩擦抵抗は小さくなるため、自動車は滑りやすくなります。結果的にブレーキが効き辛くなり、交通事故の発生可能性を高めてしまいます。摩擦抵抗の低下現象は運転の仕方で生じることもあります。例えば高速運転中に急ブレーキを掛けると、道路上を自動車がスリップしてしまうことがあります。  遠心力は、カーブを曲がる時に外側に引っ張られる現象を指します。遠心力は急カーブを曲がる時に大きくなりますし、速度の2乗に比例して大きくもなります。また、車両の重量にも関係します。大型車には遠心力が働きやすく、急カーブを高速で曲がろうとするのは大変危険です。大型車に限らず、カーブの手前で速度を落とすことが肝心です。さらに、積み荷の重心にも注意を払いましょう。不安定な積み方、例えば重心の位置が高い積み方のまま運転してしまうと、遠心力で倒れてしまう可能性があります。

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